TrailButterアンバサダーで、クライマーの倉上慶大さんが、2024年6月26日に逝去されました。

倉上さんはTrailButterが日本に上陸した直後の2017年に我々のチームに加わっていただきました。国内外で目覚ましい活躍を続ける彼をサポートすることは私たちの誇りでした。

クライミングをとても真摯に探求する彼でしたが、同時に律儀で気さくでとても親しみやすいパーソナリティーでもあり、時には私たちのイベント出展を手伝ってくれることもあるくらいでした。

そんな倉上さんの突然の訃報に接し、私たちもとても深い悲しみに暮れています。心よりご冥福をお祈りします。

弊社の桑原は倉上さんとはTrail Butter Japan発足前からの付き合いでした。
桑原のコメントも掲載させていただきます。

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昨日、倉上くんとお別れしてきました。

最初に会ったのは2016年、彼はアウトドア輸入代理店のスタッフで、僕の経営するショップの営業担当さんでした。物腰やわらかく謙虚な人だったのですぐに親しくなり、問い合わせなども頻繁にしていたのを記憶しています。それから彼がクライマーと知り、日本に輸入を始めたTrail Butterを紹介したらとても興味を持ってくれてアンバサダーになってもらいました。

アンバサダーになるにあたってもTrail Butterを物凄くしっかり使い込んでくれて、その長所短所、他社エナジーフードとの比較、自分がこの商品を使いたい理由を細かくレポートにまとめてくれました。2枚目の写真はレポートと一緒に彼が送ってきてくれた写真。日本で発売する前の旧パッケージのTrail Butterが懐かしいです。

また、アンバサダー就任後もTrail Butterを使った体重コントロールの成果や実感などリアルタイムでシェアしてくれていました。自分が関わる対象に対して妥協を一切しない彼の姿勢の一端をとても近くで垣間見させてもらったと思っています。

それからは、彼の様々なチャレンジ/偉業のお手伝いをできたことを本当に誇りに思っています。一方、普段の彼はずっと変わらず気さくで親しみやすく、こまめに連絡をくれていました。ポッドキャストや尺八を始めたことなんかも逐一教えてくれて、「尺八聞きたい!」と言ったら彼の演奏が収められているCDをすぐに送ってくれました。

2021年に心停止した際は、回復後自ら冷静な報告をしてくれました。その後も自分がいかにクライミングと関わっていくかなどもちゃんとした文書で伝えてもらいました。常に自分の人生とクライミングを本当に真剣に考え抜いて生きていたんだろうなと、クライミングをしない僕にもしっかり伝わっていました。

クライミングに復帰してからは、心拍数を測りながらトレーニングしたいと、うちのお店でクライミング対応の心拍計付きウォッチを買ってくれたり、「心拍数に関するトレイルランナーのセミナーに出てきました!」など、またこまめに連絡をくれるようになりました。今の自分の身体、状況と向き合うために自分はどうすべきか、新たな探求テーマにまた真剣に取り組んでるんだなと、倉上くんらしいなと思いました。

今年の二月にはTrail Butterで千葉のTOZANFESという山岳系イベントに出展したのですが、その時にスタッフのお願いをしたら快く引き受けてくれました。Trailbutterのことを当然熟知してますから、商品説明も完璧でこちらとしてもめちゃくちゃ心強かったですし、お客さんが「え?倉上慶大さんですか?(なんでここに?)」みたいなリアクションを取る人が多くて面白かったです。

なので、偉大なクライマーでもあるけれど、親しい一人の友人を応援する気持ちで、僕は彼のことをサポートしていた感じがあります。クライミングに対する並々ならぬ探求心やそこに没頭しきる集中力と、肩肘張らずに付き合える親しみやすさが同居していたのが倉上慶大くんの人としての大きな特徴であり、それゆえ本当に多くの人に尊敬され愛されていたと思います。

会場からの帰り道の車で、倉上くんの尺八を久しぶりに聴きました。音楽というのは時間や空間を超えて演奏する人を感じられるものであるけれど、尺八はさらに奏者の息吹まで感じられます。聴いていて不思議な感覚になりました。

今回のことで色々な想いが自分の中にあり、それらを言葉に表すのはとても難しいのですが、一つだけはっきり言えるのは長い間彼に関わることができて、また彼のチャレンジを間近で応援させてもらえて本当に幸せだったということです。

御冥福を心よりお祈りします。
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